先日、某局のテレビ番組で、窃盗症と診断されているある女性のことを取り上げていました。
すでに現役を引退しているアスリート女性がこの病を克服するためにどう過ごされているか紹介されていました。
この女性は、もともとは陸上選手としての現役時代に、拒食症を発症していたそうで、
厳しいトレーニングや減量のために、だんだんと精神的なバランスを崩していったようです。
この番組の中で私が注目したのが、この女性は、治療の一環として、過去にあった出来事を毎日ノートに書きだして、思い出したくない万引きをしたときの辛い現実の一部始終に何度も向き合っている、という部分でした。
もうこんな作業やりたくない、やめたいと何度も思ったけれど、絶対に克服すると決めたから、やり続けているとのことでした。
この意志の強さは、さすがアスリートだなと感心しました。
この作業のおかげで、メンタルも強くなり、今では同じアスリートからの支援を受け、走ることも楽しめるようになったとのことでした。
過去の辛い出来事は、忘れて生きていくということもひとつの選択肢ですし、忘れられないぐらいの心の傷となっている出来事に対して、毎日思い出して詳細に書き出すということがどれだけ嫌でたまらないことかと思います。
この女性の克服の方法はひとつの選択肢であって、他の方法を考えてみることはメンタルの不調を減らし、未来の自分の日常を変えていくためには良いことではないでしょうか。
例えば、人に話し、聴いてもらう。
例えば、こみ上げてくる感情だけでも書いてみる。
怒り、悲しみ、恐れ、この感情を閉じ込めていると、未消化のまま心に留まり続け、
身体に影響を与えることにもなりかねません。
向き合うか、向き合わずに蓋をするかは本人の自由だと思いますが、いつも同じことで
ストレスを抱えて同じ結果を繰り返しているとうすうす気づいていて、この問題を解決したいと思っている方は、今日紹介した女性の人生について(過去の出来事と現在の日々について)、考えてみることをおすすめします。
自分と向き合うということって、どういうことなのか?
そして、それが容易なことではないということがよくわかる例で、
それでも、本当に立ち直るために必要な作業であり、やってみる価値がある方法である
と思い紹介させていただきました。
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